やる気がなければ何も始まらないということで、#001と#002では筋トレでテストステロンを増やしてやる気を出す方法を解説をしてきました。
今回から少しの間は、体調を整えて元気になる方法を栄養の面からアプローチをかけていこうと思いますので、お付き合いくださいませ。
※栄養のことを何も知らなくても大丈夫!「内容ザックリ、要点シッカリ」で分かりやすく解説します。
※ご注意:連載形式ですので、初めての方は「#001-やる気を出す方法なら【プチ筋トレ】が最強です」をご覧くださいませ。
足すのではなく、補うのが基本中の基本
この食べ物を摂ると血液サラサラ!
この食材でダイエットができる!
アンチエイジングならコレを食べろ!
などという情報がテレビで流れると、翌日にはスーパーの棚からその食材が消えてなくなります…
確かにその食材を摂ればそうなる場合もありますが、そう上手くいかない場合が多々あります。
その原因は、#001でも触れましたが、
- 【#001より】普段からビタミンCが足りない人がビタミンCを摂取してお肌の調子が良くなった場合、その人は「ビタミンCはお肌に良い」と評価しますが、普段からビタミンCが十分に足りている人がビタミンCを摂取しても、その人のお肌は変わらないので、その人は「ビタミンCを摂っても意味が無い」と評価する。
ということで、簡単にいえば、
・ビタミンCが足りていない人がビタミンCを摂取する(補う)と効果が出る。
・ビタミンCが足りている人がビタミンCを摂取して(足す)も効果は出ない。
ということです。
これはビタミンCだけではなく、足りない栄養素があるのなら、その栄養素を補わないと体調は整いませんよ!という話なのです。
「足すのではなく、補う」ということを一番に考えず、テレビで紹介していたからと、むやみやたらに摂取していては「過剰摂取」により体調を崩す可能性が大です。
くどいようですが、もう一度。
栄養を摂取する上で一番に考えるのは「足すのではなく、補う」です!
(過剰摂取は減らさなくてはなりませんが、後の回で述べますので、ここでは減らすことは省略します。)
では、足りない栄養素を補うといっても、栄養素の種類が分からないと何も始まりませんので、基本的な5大栄養素から見ていきましょう。
※少し脱線しますが、テレビ等で「この食べ物で○○!」と言っているときは、その食べ物のスポンサー等の系列会社が絡んでいるときや、視聴率のための無理やりな話題作りが多いですので注意が必要ですよ。
まずは5大栄養素を知ろう!
この抜苦与楽の素では、要点をシッカリと掴んでもらうために、情報過多にならないように注意しています。
今回は、いきなり5種類もありますので大変かもしれませんが、シッカリと覚えておいてくださいませ。
5大栄養素
5大栄養素を覚えよう!
- タンパク質=体やホルモンを作る
- 脂質=体を作る。エネルギーの貯蔵
- 炭水化物(糖質+食物繊維)=熱やエネルギーとなる
- ビタミン=1~3の代謝や合成に関わる
- ミネラル=生命を支える源。すべての調整役
※1~3を3大栄養素といいます。
※ネットなどで調べてみると分かるのですが、ビタミンとミネラルの区別が明確ではありませんので、ここでは敢えて分かりやすい表現にしています。
人体構成栄養素
下記の図は、「ふ~ん、こうなってんのか」というくらいの気持ちで見ておいてください。
人は、5大栄養素と水で出来ている図
※炭水化物は糖質+食物繊維のため、図では糖質としています。
さて、いかがでしょうか?
「ふ~ん、なるほどね~」だったと思いますが、ここで質問です!。
5大栄養素のなかで、一番重要な栄養素は何でしょうか?
といっても答えを書いてありますので簡単ですよね。
では、その答えであるミネラルの話を少し。
体調不良は、まずミネラル不足を疑え!
まずはミネラルの種類から見てみましょう。
※種類は、まだ覚える必要はありません。
ミネラルは16種類
多量ミネラル7種類
ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・(イオウ)・(塩素)
微量ミネラルは9種類
鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデン・(コバルト)
※厚生労働省が摂取基準を決めているのは、イオウ・塩素・コバルトを除く13種です。
ミネラルが不足すると…
上図のように、人体の5%くらいしかないミネラルですが、不足するとどんな症状が出るのかを見てください。
ミネラル不足が起こす症状
倦怠感・不安性・だるさ・集中力や注意力の欠如・疲れ・無気力・虚弱・脱毛・白髪・便秘・爪が脆くなる・肌荒れ・骨や歯が脆くなる・味覚障害・記憶力の低下・めまい・頭痛・しびれ・痙攣・不眠・体温低下・性欲低下・口臭・体臭・etc
挙げればキリがありませんが、ザッとこんな感じです。
いかがでしょうか?。
当てはまる症状がある方は、ビクッとしたかもしれません。
が、しかしです。
上記に示した症状ですが、あくまでも不足した場合に起こる初期症状です。
初期症状でこんなにあるのです。
もうズバッと言っておきますが、ミネラル不足などではなく、ミネラルをまったく摂取しなかった場合は、間違いなく死へと一直線です。
私が生命を支える源と述べたように、ミネラルというのはホントに大切な栄養素なのです。
※注意:上記の症状があった場合、ミネラル不足が原因だ!と断定するものではありません。あくまでも体調に異変がある場合は、まずはミネラルから疑うという順序の話です。
念を押しますが、ミネラルは5大栄養素のなかでは一番大事な栄養素ですので、そのことを分かって頂くために、もう一つ点滴の話を。
点滴の成分を見てみる
ご自身、家族、友人、知人が入院して点滴を打っているのなら、是非ともその成分を見てください。
(いきなり何の話だと思うかもしれませんが、お付き合いくださいませ)
その点滴の成分表には、ミネラルの文字が書いてあることが多いと思います。
(点滴は数種類あり、また、薬剤のみを点滴している場合がありますので、一概には言えませんが…)
特に、口からの栄養補給が困難な方の点滴は、ミネラル+ブドウ糖の点滴が多いと思います。
(ブドウ糖=糖ですのでエネルギー源です)
この点滴の成分を見れば、いかにミネラルが生命の維持に必要なのかが分かって頂けると思います。
点滴を見る機会があったら、まずは下記の外部リンク記事を読みながら調べてみてください。
また、この点滴はどういう種類の点滴なのですか?と、看護師さんに直接聞いてみるのも勉強になるので楽しいですよ。
体調不良のときに5大栄養素を疑う順番
長くなってきたので、正解をズバリ!
ミネラル⇨ビタミン⇨タンパク質⇨糖質と脂質
の順番に疑っていきます。
そして、ひとつひとつ時間をかけ、ゆっくりと探っていくのがベストです。
ここでは、各ミネラルの一日の摂取量などは示しませんが、過剰摂取には気を付けなくてなりません。
焦って、マルチミネラルなどのサプリメントは購入しないようにしてくださいませ。
また、各ミネラルの作用や摂取量などについては、次回以降にゆっくりと説明していきますので、よろしくお願いします。
ということで、今回は5大栄養素と、そのなかのミネラルについて少し触れましたが、次回はミネラルの中でも、一番大切なのに、一番の嫌われモノになっている「塩=ナトリウム」について解説していきます。
塩について出回っている根拠のない常識や、塩の選び方を解説していきますのでお楽しみ🎵。
#003のまとめ
- 5大栄養素を覚えよう!
- 疑う順番は、ミネラル⇨ビタミン⇨タンパク質⇨糖質&脂質
- 点滴を見たら即勉強(笑)
ではでは。。。
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