ジョーク物語06

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《連載》ユーモア村のジョーク物語〈第6話〉

2019年10月29日

続きものですので、初めての方は「第1話:上下関係」からどうぞ🎵

〈第6話〉ドライブデート

ここパロディー国では、ティーン(13才~)になれば、届け出だけで車が運転できるようになる。

そしてティーンになった男の子たちは、好きな女の子をドライブデートに誘うという告白行事がある。

女の子にとって、このドライブデートに誘われることは、名誉というか自慢になることなので、拒否することは滅多にない。

男の子がバレンタインデーに、チョコレートを貰うことを拒否しない理由と同じだ。

ということで、ティーンになったばかりのカルキンは、ずっと前から好きだったクラスメイトのソフィアをドライブデートに誘うことに成功した。

「お父さん、車の運転を教えてよ。そしてさぁ…来週の日曜日にさぁ…チョット車を貸してほしいんだ」

「おッ!ドライブデートか…ということはソフィアだね?」

「えへへ、まぁね」

「よし、じゃあ今日から来週の土曜日まで特訓だ」

ということで、みっちりと車の運転を教えてもらい日曜日を迎えた。

「じゃぁお父さん、行ってくるね」

「交通ルールは守るんだぞ。ソフィアは真面目な女の子なんだろ?」

「うん、すごく真面目で勉強も良くできるよ」

「だったら、なおさらだな。交通ルールを守った方が、ソフィアには好感を持ってもらえるんじゃないか?」

「あっ!そうだね、お父さん」

「道路標識や看板をよく見て運転するんだぞ」

「うん、わかったよお父さん、ありがとう」

カルキンはゆっくりと車を発進させ、ドキドキ気分でソフィアを迎えに行った。

淡いピンクのワンピースを着たソフィアを車に乗せると、2人は少し照れながら挨拶を交わして映画館へと向かう。

カルキンは、車のハンドルをしっかりと握り、ソフィアが怖がらないようにと、安全な運転を心がけた。

映画館を出て、2人はランチを食べに行くことになった。

ユーモア村で、一番見晴らしの良いレストランに向かっている途中、ソフィアが話しかけてきた。

「カルキンって、車の運転が上手なのね」

「そ、そう?」

「ええ、とっても上手よ。安全運転だからちっとも怖くないわ。チョット見直しちゃった」

「見直した?」

「だってカルキンって、学校ではふざけてばかりでしょ?。それに何でも真に受けちゃうオッチョコチョイで、失敗ばかりしてるもの。だ

(やったぁ~!!お父さんの言う通りだ!ありがとうお父さん!)

とまぁカルキンは、天を突き破るくらいの興奮を味わいながらも、即座に、

(ダメだダメだ、運転に集中しないと!安全運転だ、安全運転!)

と気を引き締めなおし、道路標識や看板を食い入るように見つめながらドライブを続けた。

そして、最後のデート先である、ケーキショップの駐車場で、事件は起こってしまった…

何を思ったのかカルキンが、駐車場の枠線内に車をゆっくりと入れながら、

「がんばります。努力します。やり遂げます。一所懸命にやります。etc…」

と、わりと大きめの声で喋り出した。

何が起こっているのか全くわからないソフィアは、目を真ん丸にしてカルキンを見つめた。

結局カルキンは、車のエンジンを止めるまで「がんばります。努力します。やり遂げます。一所懸命にやります。etc」と言い続けた。

「さぁソフィア着いたよ。ここでケーキを食べてから帰ろう」

「え、ええカルキン、わ、わかったわ…」

カルキンは、ビックリして身を少しこわばらせたソフィアを店内にエスコートし、一番おいしいケーキと紅茶を注文すると、ソフィアをニコニコと見つめた。

(さっきのアレは何???)

そのことが頭から離れないソフィアは、ケーキと紅茶が運ばれてきても、味なんかそっちのけ状態だった。

それでもカルキンは、何事もなかったかのように、ケーキを食べながら会話をしてくる。

それがより一層ソフィアを不安にさせた…

しかしである・・・

ケーキを食べ終え、店の外に出て周りを見渡したソフィアは、さっきのカルキンのアレをすべて理解した。

(きっとコレだわ…)

それからの帰りのドライブは、カルキンが陽気に話し、ソフィアがぎこちない返事をするだけだった。

ソフィアの家の前に着くと、

「今日は楽しかったよソフィア。ありがとう」

「え、ええ私も楽しかったわ…」

「ねぇソフィア?…また今度誘ってもいい?」

「・・・」

「どうしたのソフィア?」

「ご、ごめんなさいカルキン、私たち…やっぱり合わないと思うの。じゃぁね、さようなら」

と言って、ソフィアは逃げるように家の中に入っていった。

(な、なんで???)

カルキンは、呆然とソフィアの後姿を見つめながら考えた。

(わからない…なんで???)

そう・・・何はともあれ、カルキンはフラれたのだった。


では、ケーキショップの駐車場で、ソフィアが見たものとはなんなのか…。

それは、駐車場に掲げてある、一枚の看板だった。

その看板には、こう書かれていたのだ。

『前向きに駐車してください』

と・・・

おしまい。。。


第7話「頭が良くなる食べ物」

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おまけ:愛猫ルーのつぶやき

ルー06

ではまた。。。

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