ジョーク物語21

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《連載》ユーモア村のジョーク物語〈第21話〉

続きものですので、初めての方は「第1話:上下関係」からどうぞ🎵

【021】女房なんか恐くない

ここパロディー王国では、13歳以上の男子は2年に一度、3日間の軍事訓練を受けなければならない。

この軍事訓練は地獄のように厳しいため、かなりの気合と根性が必要である。

今回の軍事訓練は35歳以上の既婚男性が対象であり、ロジャスが行くことになっていた。

**********

前日の夕食での会話。

「お父さん、いよいよ明日から軍事訓練だね。大丈夫?」

「もちろん大丈夫に決まっているじゃないかカルキン」

息子のカルキンからの質問に、ロジャスは気丈に答えた。

「そういえば、カルキンが軍事訓練に行ったときは、ヘロヘロになって途中で帰って来たんだっけな」

「もういいじゃん、あのときの話はさぁ・・・」

カルキンは、あまりのキツさに音を上げて、2日目の朝に家に帰って来たことがあったので、バツが悪そうに答えた。

アハハハハと、食卓に笑い声が広がるなか、妻のルミエルが台所で洗い物をしながら、

「早く夕食を済ませなさいッ!。片付かないでしょ!」

と急かしてきたので、皆すごすごと食事を済ませた。


そして翌朝。

ロジャスは家を出て、車で30分のところにある訓練場に着いた。

「こらぁ!何をボサっとしとるんだ、早く着替えて集合~ッ!」

早速、到着した者を呼び止めては、教官が怒鳴り付けているではないか…。

ロジャスも到着早々、怒鳴られながらも急いで着替えを済ませ、集合場所へと向かった。

「整列ッ!、左の者から順に番号を言えッ!」

教官の怒号ともいえるその声にビビった皆は、声を震わせながら、

「イチ、二ィ、サン・・・」

と順に番号を言って回った。

すると教官が、

「そんなにビビっていて、国が守れると思っているのか!、やり直しだ~ッ!」

と凄んできたので、皆は最初から数をかぞえた。

その後は、ランニング、腕立て伏せ、腹筋などで教官からコッテリと絞られた。

「ヨシッ、休憩だ!。水でも飲んでリラックスしてろ」

その教官の命令にホッとした全員は、水を飲みながら談笑を始めた。

「戦争よりは教官のシゴキのほうが、まだマシだよな」

「そうだよな」

「それによぉ、国を守るための戦いなら恐くも何ともないんだけどさぁ、やっぱり女房が一番恐ぇよなぁ」

「ちげぇねぇや!」

「アハハハハ」

目をつぶりながらも、その会話を聞いていた教官は、

(こんな軟弱者ではマズい…気合を入れてやらねば…)

と思い、休憩が終わる合図をした。

全員がビシッと整列をし、教官の指示を待った。

「ウォッホン、女房が恐いヤツは前に出ろ!」

というと、皆顔を見合わせてオロオロとした。

「正直者には罰は与えないので心配するな」

その言葉に安心した者たちが、前に出た。

ただひとり…ロジャスを除いて...

教官は、たった1人だけ前に出ずに立っているロジャスを見て、非常に頼もしく思った。

(ヨシッ、この男に、その心意気や意気地を思いっきり語らせ、他の者たちの士気を高めよう)

そう思った教官は、大きな声でロジャスに語りかけた。

「前に出なかったキサマ、名前は?」

「はい、ロジャスと言います」

「前に出なかった理由を聞かせよ!」

「はい、それでは申し上げます」

「うむ、頼む!」

「私は女房は恐くありません」

「うむ!」

「ですが日頃、皆と同じ行動をするような、そんなつまらない男にはなるな!と、女房からキツく言われておりますので前に出ませんでした。以上であります!」


・第22話は、令和2年4月中旬にアップします。

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おまけ:愛猫ルーのつぶやき

ルーのつぶやき

ではでは。。。

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